南相馬市で暮らしています

訳あって2015年からの南相馬暮らしです。南相馬市に住んでいるというと、復興について聞かれることが多いので、南相馬市の現状がどんなものかをお伝えするブログを始めてみることにしました。

引っ越しました

南相馬市で暮らしています、と言いながら、引っ越してしまいました。

私はやっぱり、あの街で暮らしていくのは嫌なのです。

 

今の南相馬の嫌なところは、まず治安が悪い。除染作業員とか、原発関係の仕事をする人が全国津々浦々から集まっているせい。もちろん、原発関連の仕事をしてくれるのはありがたいこと。でもそういう仕事をわざわざ選んでやる人って、言葉を選ばずに言えば、ロクな人がいないんですよ。

刑務所出たばっかりとか、小指がないとか、そんな人はザラですよ。女の人が襲われたという話はしょっちゅう聞くし、夜は信号待ちしている車に勝手に乗り込んでくるという話も聞くし(タクシーがつかまらないので、送ってけって言うそうです。お金をチラつかせて)、当たり屋みたいなのもいるっていうし(車を突然止めるらしい。ブレーキ踏まずにサイドブレーキで)。

地元じゃないし、今後定住することもないから、っていうのも犯罪を助長している要因。ハメを外している、とでも言えばいいんですかね。

 

お昼と夕方にコンビニに行けば、除染作業員だらけだし、道路は混むし、トラックの通行料が激増しているから(建築関係と、あとは除染した土を運ぶトラックも今後増えるでしょうね)道路はガタガタだし。

 

これから先の未来も明るいわけがないんです。だって住んでるの年寄りばっかりだし。子どもがいる家族は避難したまま(避難区域の人も自主避難の人も)、なかなか戻ってこないんですよ。そりゃ放射能の不安があるから外では自由に遊べないし、そもそも治安が悪いから外で遊ばせとくのも心配だろうし、私だって同じ立場だったら、まあ戻ってこないわ。

 

引っ越したとはいえ、実家があって、両親が住んでいるので、南相馬とは縁が切れません。憎むべきは東電なんですけどね。やっと責任を追求する裁判が始まって良かったですよ。あいつらがのうのうと暮らしていくなんて許せない。被災者以上に苦しめ。